PDFに入力機能を付加できるって、ご存知ですか?
先日「デジタル注文書」作成のご依頼を頂き、PDFフォームで実現しました。
PDFフォームのメリットとしては…
- 1. メール添付でやりとりできる
- 2. プリントアウトして保存する書面に適している
- 3. MicrosoftのOfficeアプリケーションが無くても、Adobe Acrobat Reader(無料)が使えれば入力出来る。
というところでしょうか。
|AcrobatDCを使います
AcrobatDCはPDFの閲覧だけでなく、ページ操作やファイルサイズの最適化、印刷工程に関わる作業など、さまざまな機能を備えたPDFのハンドリングに便利なアプリです。
クリエイティブ業務にはおなじみAdobe Creative Cloudにパッケージされています。
今回の記事はクリエイティブ職の方向けに、Microsoft Officeを使わず、AdobeCCで完結する方法をお伝えします。
|Illustratorで作成したPDFに、フォーム機能を追加します
■テンプレートを作ります
Illustratorでテンプレートを作成します。
文字はアウトラインを取らずにPDF保存します。(※アウトラインを取ると、フォームが自動で生成されません)
画像を使用していなければ、ファイルサイズ最小化で良いでしょう。
作ったファイルをAcrobatDCで開きます。(下位バージョンのAcrobatでもフォーム機能はあったと思いますが…今回は省略)
■フォームフィールドを自動生成します
ツールフィールドから「フォームを準備」をクリックすると、既存ファイルから作成するか、スキャンするかを選択する画面に遷移します。
「フォームフィールドの自動検出がオン」になっていることを確認して、開始ボタンをクリックします。
・フォームフィールドを整えます
自動生成されたフォームフィールドを確認し、不要なフィールドを削除し、必要なフィールドを追加します。
フィールドはウィンドウ上部のツールバーから選択します。
イロイロな種類がありますが、今回使うのは「テキストフィールド」と「チェックボックス」です。
プロパティ画面では、文字の左揃えや右揃え、フォントサイズなどの書式調整をはじめ、さまざまな設定が可能です。
入力必須フィールドも設定できます。
入力フィールドはタブ移動が出来ますが、その順序もドラッグアンドドロップで簡単に変更できます。
そうこうしていると、フォームが完成します。
|モバイル端末でも入力できます
Adobe Acrobat Readerがインストールされていれば、タブレット等のモバイル端末でも入力できます。
ブラウザでも試してみましたが「このPDFは開けません」と出てしまったので、今のところブラウザ閲覧はNGの様です。
|集計も可能
…だそうなのですが、GoogleApps導入の弊社の場合、Googleフォームが便利なので専らそちらを使っています。
いかがでしたでしょうか?
AdobeCCで完結するオフィス文書の作り方、でした。
勿論、ベースとなるPDFはOfficeアプリで作成したデータでもOKです。
みなさま楽しいPDFライフを〜!