SAN GRAPHICA / サングラフィカ

BLOG PDFフォームを作ってみよう

BLOGChieko Kitamura

2016.02.29

PDFフォームを作ってみよう

PDFに入力機能を付加できるって、ご存知ですか?

先日「デジタル注文書」作成のご依頼を頂き、PDFフォームで実現しました。

PDFフォームのメリットとしては…

 

  1. 1. メール添付でやりとりできる
  2. 2. プリントアウトして保存する書面に適している
  3. 3. MicrosoftのOfficeアプリケーションが無くても、Adobe Acrobat Reader(無料)が使えれば入力出来る。

 

というところでしょうか。

 

|AcrobatDCを使います

 

AcrobatDCはPDFの閲覧だけでなく、ページ操作やファイルサイズの最適化、印刷工程に関わる作業など、さまざまな機能を備えたPDFのハンドリングに便利なアプリです。

クリエイティブ業務にはおなじみAdobe Creative Cloudにパッケージされています。

今回の記事はクリエイティブ職の方向けに、Microsoft Officeを使わず、AdobeCCで完結する方法をお伝えします。

 

|Illustratorで作成したPDFに、フォーム機能を追加します

 

■テンプレートを作ります

Illustratorでテンプレートを作成します。

文字はアウトラインを取らずにPDF保存します。(※アウトラインを取ると、フォームが自動で生成されません

画像を使用していなければ、ファイルサイズ最小化で良いでしょう。

作ったファイルをAcrobatDCで開きます。(下位バージョンのAcrobatでもフォーム機能はあったと思いますが…今回は省略)

PDFフォーム01

 

■フォームフィールドを自動生成します

ツールフィールドから「フォームを準備」をクリックすると、既存ファイルから作成するか、スキャンするかを選択する画面に遷移します。

「フォームフィールドの自動検出がオン」になっていることを確認して、開始ボタンをクリックします。

PDFフォーム02

 

・フォームフィールドを整えます

自動生成されたフォームフィールドを確認し、不要なフィールドを削除し、必要なフィールドを追加します。

PDFフォーム03

 

フィールドはウィンドウ上部のツールバーから選択します。

PDFフォーム05

イロイロな種類がありますが、今回使うのは「テキストフィールド」と「チェックボックス」です。

 

プロパティ画面では、文字の左揃えや右揃え、フォントサイズなどの書式調整をはじめ、さまざまな設定が可能です。

PDFフォーム04

 

入力必須フィールドも設定できます。

PDFフォーム06

 

入力フィールドはタブ移動が出来ますが、その順序もドラッグアンドドロップで簡単に変更できます。

PDFフォーム07

 

そうこうしていると、フォームが完成します。

 

|モバイル端末でも入力できます

Adobe Acrobat Readerがインストールされていれば、タブレット等のモバイル端末でも入力できます。

ブラウザでも試してみましたが「このPDFは開けません」と出てしまったので、今のところブラウザ閲覧はNGの様です。

PDFフォーム08

 

|集計も可能

…だそうなのですが、GoogleApps導入の弊社の場合、Googleフォームが便利なので専らそちらを使っています。

 

 

いかがでしたでしょうか?

AdobeCCで完結するオフィス文書の作り方、でした。

勿論、ベースとなるPDFはOfficeアプリで作成したデータでもOKです。

みなさま楽しいPDFライフを〜!

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