人口7,000人の小さな村に、年間10万人の観光客が訪れるようになるまで…その仕掛け人のお話を聞いてきました。
最近「観光」に興味津々のキタムラレポートです。
①一線のプロの講演会がありました
今年度よりプロモーション活動をお手伝いさせて頂いている東御市観光協会さま。
JTB中部の武田道仁さんをお招きし、観光を軸とした地域活性化についての講演会を開催する…ということで、弊社代表でお勉強に行ってまいりました!
武田さんは「日本一の星空」で一躍有名になった長野県阿智村の地域ブランド仕掛け人の一人で、現在も中部地方の観光プロデューサーとしてご活躍されています。
専門分野の一線で活躍されている方のお話を聞ける機会は貴重ですね~。
②灯台もと暗し、いつも見ているその景色が値千金?!
長野県の南西部に位置する阿智村は、人口7,000人弱の山あいの村です。
「美肌の湯」を謳う昼神温泉郷は、南信州最大の温泉郷。
岐阜との県境には富士見台高原ヘブンスそのはらスキー場があり、冬にはスキーが楽しめます。そしてオフシーズンにはゴンドラで山頂へ登り、満天の星空を楽しめるのです。
阿智村は平成18年、環境省実施の調査で星が最も輝いて観える場所の第一位に認定されました。
「この星空、村の人にとっては当たり前だけど、もしかしたら大きな財産なのかも?」と気付いた村の若い方が、武田さんに相談を持ちかけたのがきっかけで、現在の「スタービレッジ阿智」がうまれたそうです。
(実は偶然にも、先月東京ビッグサイトの展示会を訪れた際、このきっかけを作ったもうお一人、スタービレッジ阿智誘客促進協議会・事務局長の松下さんとお話してきたばかりでご縁を感じました)
③旅は「物語」を楽しむ時代に…
武田さんが仰っていたのは「モノ発想」から「コト発想」へ。
「天体観測」を売るのではなく「スターヴィレッジという世界観を体験する」ことを売るんだそうです。
お客様の体験に「物語(ストーリー)」を構築する。
・ガイドのユニフォームを銀河鉄道999的なコスプレに
・プロジェクションマッピングで宇宙空間を楽しむカフェ
・村で使える独自通貨「スターコイン」
…など、「星」をキーワードにした様々なコンテンツを展開しています。
お客様が感動する「光景(シーン)」を、実際に絵コンテを描いて検討したそうです。
そして「発掘→磨き上げ→発信する」というプロセス。
他地域で体験できず、且つ価値を感じる人が存在する地域資源…
それを探し出し、徹底的に磨き上げ、都会の二番煎じではないオリジナルを発信する。
しかも個人の成功体験に根拠を置かず、マーケティングやビジネスのセオリーを取り入れて検討する…10年先を見据えて。
④さぁ、どう業務に落とし込むのか…
むむむ、なんとも難易度が高い内容ですね?
マーケティング?なにそれ美味しいの?
「ぼくらが旅に出る理由」はオリジナルも安藤裕子のカバーも大好きなのですが、それをガチで考える日が来るとは…学生時代、はんだ付けやプログラミングをしていたわたしは考えもしませんでした。
でも、これをきちんと実践出来たら、「これだよ!」と膝を打つプロモーションツールが生まれるかもしれません。
弊社三浦はよく「頭から血が出るまで考えて~」と言うのですが、東御市さまの魅力がどんな内容&デザインなら伝わるのか、今日のお話に基づきうんうんと考えて今後の制作に臨んでまいりたいと思います!
手はじめに、先日の伊勢志摩サミットでも提供されたという、美味しい東御市産ワインを飲みくらべして〜、その味わいを舌で覚えたいな〜。
経費で…(チラッチラッ)