上田にも桜の開花便りがもうすぐ届きそうですね。
春はたくさんの新しい物語が始まる季節です。
1月からインターン生として一緒に働いてきた学生さんも、約3ヶ月間の研修を終えてサングラフィカを旅立ちました。
研修の最終課題として制作したのが、サングラフィカのプロモーション動画です。
ここで働き過ごした中で、感じた気持ちや伝えたいものは何なのか。ひとつの動画作品としてコンテから編集まで全て彼自身で行いました。
学校でプロダクトデザインを学ぶ彼にとっては何もかもが初チャレンジ。
最も苦労したのは、素材となる動画の撮影でした。
なんと、はじめの数百枚は全てボツ・・・。
チェックしてもらう度に「考えて撮っていないことが分かる。」と言われてしまったそう。
確かに最初は“絵になるものを…”と、何となくそれっぽいものを撮ってしまっていました。
全てに意味がなければ、伝わらない。
いくつものコンセプトシートやコンテを見せてもらうと、奮闘した姿が目に浮かんできます。
この動画は2つの時間軸があって、ひとつはサングラフィカがつくったものをお客様の元へ届けるまでのストーリー。
そしてもうひとつは、彼自身が丘の頂上まで駆け登って行くストーリーです。
働く中で心に抱いた“眩しさ”や“輝き”を感じてもらいたいと、光が射し込む画をたくさん取り入れました。
制作を振り返って、完成したものは全てがコンテ通りにならなかったけれど、作業をする中で次々とアイデアが生まれ具体的なイメージが固まって行ったと言います。
ジャンルに縛られない、たくさんの引き出しをもったデザイナーになりたいと新たな目標も生まれました。以前より迷いは無くなった、と。
そう言えば、1月頃に取材した時よりもなんだかすっきりした表情をしています。
彼に「最初の頃と雰囲気が変わったね。」と言うと、髪を切ったからですよ〜とはぐらかされちゃいましたが、確かにそれもあるかもしれないけど…。何かが変わっていっているのだと、私は思いましたよ。
彼にとってほんの少しでもサングラフィカで過ごした日々が糧となり、確かな自信に繋がってくれたら嬉しいです。
そしていつの日にかまた一緒に仕事をしましょう。