半年くらいは、1年位は続くかも、なんて言っていた新型コロナの流行も、2019年の12月から2年以上たった今も続いています。いろんな議論や憶測、批判が相変わらず飛び交っていますが、医療関連の方々はずーっと現場で働いてくれています。わたしたちの会社では総合病院やクリニック、歯科医院、介護施設など、医療&福祉関係のお客さまが比較的多いです。ホームページの制作や病院案内、診察券、採用パンフレットなど、制作する媒体も多種多様で、施設に足を運び担当者の方と広報戦略を立てながら制作しています。
こんな中で、一つだけお祭りムードな制作物が「病院祭」関連のお仕事です。病院祭は名前の通り、地域住民のみなさんや職員のご家族など、一般の方々を病院に招き、病院の役割や生活習慣についての解説などをスタッフの皆さん手作りの掲示物などを活用しながら行うもの。毎年たくさんの方が病院を訪れ、普段は入ることのない検査室に入ってスタッフの方とお話したり、アドバイスを受けたりしています。
ところがこのコロナ騒動でこの病院祭も昨年は中止する医療機関も多く、大きな拠点病院などはワクチンの集団接種会場を兼ねていたりと、お世辞にもお祭りモードという様子ではありません。
ところが小諸市の浅間南麓こもろ医療センターさんから、今年は何らかの形で病院祭に変わるイベントを実施して地域の方に喜んでもらいたい、とお声がけいただきました。Youtubeで動画配信、ホームページでクイズなど様々なアイデアが出る中で、私達からはMatterport(マターポート)というサービスを利用したバーチャル空間での病院祭を提案させていただきました。Matterportは上下左右の視野角の広い静止画を1地点でぐるっと360度撮影し、それを擬似的につなぎ合わせ、まるで空間の中を周遊しているような疑似体験ができるもの。ちょうどGoogleMapのストリートビューみたいなものです。これを用いて病院内を自由にあるきまわりながら、パネル展示や施設見学をしたらどうか、というものです。
上田市でMatterportの代理店をされている原製作所さんに入っていただき、これまでの活用事例などを何度もプレゼンし、なんとか仕上がりのイメージが共有できました。実はこの原製作所さんも当社のお客様。Matterportだけでなく、様々なレーザー計測器を保有しており、車や電車のような大きなものから、フィギュアや微細なパーツまで様々な計測に対応している三次元計測のパイオニア的な存在で、今回の撮影も快く引き受けてくださいました!詳しくはページ下部の原製作所さんのウェブサイトを御覧ください。
実際の撮影の様子をちらっとご紹介
まずはMatterport専用のぐるっと回転しながら撮影するカメラ。
こんな感じで1周を6分割して撮影します。
オペレートしていただいた原製作所の小山さん
この作業を広い病院のフロアで数百箇所撮影していきます、、、!
パネル展示やフリップの撮影。MatterPort内でデジタルに表現もできるのですが、今回はあくまでもアナログな表現でいつもの病院祭に近い雰囲気を目指しました。
CT撮影室。撮影と同時にタブレットでプレビュー確認できるのでスタッフの皆さんもノリノリであります。
こうして撮影されたデータは、写真データとともに空間データも計測していくので、つなぎ合わせるとこのように3D化されたモデルになります。
院長先生含め皆さんで「病院祭へようこそ」
フリップもこの通り!
そんなこんなで仕上がったバーチャル病院祭!今年の3月末までの公開なのでぜひ見てみてください!
浅間南麓こもろ医療センター バーチャル病院祭