「シルクスクリーンをDIYする」と言ったからにはスクリーンも自分たちで貼らなければなりません。と言うわけで今回はスクリーン貼り作業のレポートです。
まず、スクリーン用のメッシュ生地ですが、「メッシュ」という単位でキメの細かさが何種類もあります。60〜120くらいがよく販売されているものだと思います。数字が大きくなるほどキメが細かくなります。キメが細かいということは高精細なデザインに適していますが、インクが通る隙間が狭い=インクが版を透過する量が少なくなるので刷色が薄くなります。逆にキメが荒い60を使用すると、インクが透過する量が増えるので、ひと刷りではっきりとした色合いが実現できますが、そもそもキメが粗いので高精細なデータには不向きです。
HANDoさんのサイトに詳しい解説がありますのでこちらもぜひ。
今回は100メッシュのスクリーンを使用しています。では早速貼っていきましょう!
適当な木枠を用意する
まずはスクリーンを貼る枠を用意するわけですが、色々試した感じ、ある程度強度があれば何でもいい気がします。100円ショップのフォトフレームでも、合板をくり抜いた一枚板でも。ただある程度繰り返して使うとなると、それなりにしっかりしたものがいいので、良さそうなものがないか密林を物色。
コスパと強度を兼ね備えたちょうどいいのがありましたよ。
「キャンバス」
大量に消費されるからコストも安く、もともとキャンバス地が貼ってあるので強度もあります。今回はこれを使ってみることにします。
もったいないですが、まずはキャンバス地を剥がします。剥がした生地はなにかに利用するとします。
続いてスクリーン紗を枠の2回りくらい大きくカットします。
上の写真の右側にある赤い取っ手の道具はキャンバスプライヤーです。それこそ木枠にキャンバス地を貼る時に使うものです。
そしてあらかじめ言っておくと、まずこちらが仕上がりイマイチの例です。
まず一辺をタッカーで止めます。
対角線上に引っ張ろうと思い、続いてこちらの面も止めます。今思えばこの判断が悪かった。
キャンバスプライヤーでテンションをかけつつタッカーで止めていきます。
ぐるっと周囲を止めて貼り終わったのがこちら。
パット見いいんですが、スクリーンのテンションがまばらでシワが入ってしまっています。
使えないことは無さそうですが、プライヤーでテンションをかける作業もあんまり効率的ではありません。別の方法を考えます。
色々検討しまして、ここからが今のところの最適解
用意するのは一般的なお宅にあるフィニッシュネイラーです。35mmをセットしてあります。
適当な板に使用する枠の長辺よりも長くなるようにハリセンボンにしていきます。なんとも言えないビジュです。
フィニッシュネイラーがなければもちろん釘とかでもいいと思います。
これを作業台にクランプで固定します。
こちらのハリセンボンにスクリーンを指して固定し、90度折り曲げることにより辺全体に均一にテンションをかけていきます。言葉で説明するのが難しいので、詳しくは以下をご覧あれ。
今度は均一なテンションで、しかもキャンバスプライヤーよりもかなり強力なテンションで貼ることができました。
以上、シルクルクリーン貼り作業のご紹介でした〜