ピカソ、ムンク、平山郁夫―――
美術界の巨匠がこどもだった頃の作品が上田市に来ています。
引用元:https://www.santomyuze.com/museumevent/kyosho10dai_2021/
バチバチに表現を極めていった人たちのピュア時代をのぞき見できるチャンスということで、サントミューゼに行ってきました。
日頃の行いは良いはずなのですが、お天気はイマイチ。
サントミューゼは音楽ホールと美術館が一体になっている施設で、
それぞれ赤と青がイメージカラーになっています。
今回は青壁の美術館へGO!
/ キタヨー \
1階のミュージアムショップでチケットを購入し、2階の展示室へ向かうと、入口でiPadを貸し出してくれました。
このiPad、該当作品にかざすと、その作家が大人になってから制作した作品をARで見せてくれるのです。(レ、レイワ〜!)
1組1台無料で貸し出してくれるので、作品鑑賞のお供におすすめです。
該当作品にiPadをかざすと「〇〇年後」ボタンが出現
タップすると左側に大人になってからの作品が出てきます
展示は企画展のタイトル通り作家が10代だった時の作品がほとんど。
海外の作家→日本の作家→活躍中の著名人という流れで構成されていました。
展示位置が低めに設定されていたり、著名人からのメッセージが寄せられていたりと10歳前後をメインターゲットにしている印象でしたが、
「こども時代どうだった?」という俯瞰的な視点のテーマは、むしろ10代後半ぐらい〜大人が楽しめる切り口ですよね。
単純に、この歳でこんなに描けんの??と画力に圧倒されるのも楽しかったですが、
お借りしたiPadのおかげで、作風の変わりっぷりも見ることができて非常に面白かったです。
国や時代、年齢を問わず共通していると感じたのは対象をよく見ているな〜ということ。
小学生の頃、牧場での写生大会でみんなが横向きの馬を描く中、絵の上手い友達が真正面から馬の顔を捉えていて、目から200枚くらいウロコが落ちたことを思い出しました。
思い込みの外に出て対象としっかり向き合うことって、意外とこどもでも難しかったりしますよね。
独自性を追求したあとの作品との比較もあり、なおさら目で見たものを素直に写しとろうとする純真さがキラキラしていた企画展でした。